お知らせとご挨拶

常日頃から、ご支援、ご協力をいただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染が蔓延するなかで、弊社としては、これを悲観的に考えるのではなく、むしろ積極的に新たな活路を見出すことが大切ではないかという検討を行い続け、以下の結論に至りましたので、ご理解をよろしくお願いいたします。

  1. これまでにトリマーのみなさまに、ご愛好いただいたペット用マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法に基づく商品であるペット用「光マイクロバブルP4」を刷新し、つきましてはP4の販売を終了することにいたしました。
    それは、ペットビジネス事業を、新たにより優れた商品開発が可能になった弊社の協力会社である㈱ナノプラネット研究所に移管することになったからです。この新たな商品開発と今後のビジネスについて詳しく知りたい方は、弊社および㈱ナノプラネット研究所にお問い合わせください。
  2. 弊社として販売を行ってきた入浴用商品「光マイクロバブルB2」、「光マイクロバブルH1」につきましては、引き続き販売事業を行いますので、よろしくお願いいたします。なお、この販売においては「不二マイクロバブル株式会社」と協力いたします。
  3. 新たな事業として、光マイクロバブル技術の研究開発に傾注いたします。私どもは、1995年に世界に先駆けて光マイクロバブル技術の研究開発とその普及に努めてきました。おかげで、本技術は健康・医療、食糧・生物、環境・エネルギーという多くの分野において、豊かに固有の発展を遂げるようになり、日本のみならず世界中で注目されるようになりました。しかし、これらは技術の発展としては生成期に留まっています。

    弊社の目標は、その国内外における光マイクロバブル技術に関する研究開発をリードできる隊列の一員になり、その発展と普及によって「豊かな光マイクロバブル社会」を創成していくことにあります。

    そのために、当面の課題として次を示します。

    1. 洗練された「光マイクロバブル技術戦略」を明らかにし、その展望を示します。
    2. 1995年以来発展してきた光マイクロバブル技術、マイクロバブル技術を研究し、その体系化を行います。また、その技術体系における普遍的発展の法則性を究明します。
    3. 新型コロナウイルスをはじめとして、これから長く続く「感染症の時代」を迎えて、この課題解決に真正面から組みます。そのために、病院や歯科のみなさんとの共同研究を発展させます。また、これから起こるであろう世界的規模の食糧危機に備えて、その自給を増やすための研究開発に勤しみます。
    4. これらの課題を解決するために、付属施設として「大成研究所」を設置することにしました。ここでは、独自に定めた課題に関する研究開発を行うほかに、企業や市民など、社会のみなさんとの共同研究を幅広く遂行いたします。

どうか、みなさまのご協力とご支援を切に念願いたします。

2020年7月10日

㈱ナノプラネット 代表取締役 大成博文
大成研究所 所長 大成博文

当面の研究課題について

 この度、㈱ナノプラネット内に付属施設として「大成研究所」を設置いたしました。これから長く続くことが予想される「感染症の時代」を迎えているなかで、本研究所における「当面の課題」を以下に示します。

  1. 医学・福祉学・歯学における共同研究を発展させる
     新型コロナウイルス感染が大流行しているなかで、近い将来において襲来が予想されている「第二波」、「第三波」に備えて、光マイクロバブル技術の可能なかぎりにおける適用問題を検討いたします。
     この研究開発においては、現在のところは、新型コロナウイルスに関する直接的な研究施設や研究装置、評価装置などにおいて十分な設備を持っていないことから、まず、各種細菌や極小微生物などを対象にして光マイクロバブルの作用効果に関する基礎的研究を行います。 そして、外側から徐々に内側に迫っていくという接近手法で臨みます。
     この研究開発においては、地元の病院や歯科医とすでに行っている共同研究を持続的に発展させていくことを基本とします。
     以下、これまでの光マイクロバブル技術の発展に関する樹状図を示します。
    光マイクロバブル技術の発展樹状図

    光マイクロバブル技術の発展樹状図

  2. 将来において危惧される食料危機に備える
     新型コロナウイルスの感染が大流行(パンデミック)するなかで、世界各国における経済が停滞し、その様は恐慌(パニック)から大恐慌へ発展する様相を示し始めています。
    2020年6月、世界通貨基金(IMF)は、新たな調査報告書を明らかにし、2020年4月時点における経済予測値よりも、さらに悪化すると報告しています。
     それによれば、世界のGDPは、二か月前として比較して、さらに減少しマイナス4.9%にまで達することが予想されています。この減少値は、先のリーマンショックにおけるGDP減少値と比較して約50倍にもなるそうです。
     また、新型コロナウイルス感染は第一波のみで治まる気配はなく、第二波の襲来の可能性がますます強まっていると分析されています。この場合、当初予定されて世界経済にV字回復の可能性はほとんどなくなり、長期にわたってGDPの回復を遅らせ、それによって巨大な政府債務が発生すると予測されています。
     このコロナ感染と経済不況のなかで、世界各国において食料危機の到来が危ぶまれるようになりました。
    中国における大洪水、東アフリカからインドまでに至る砂漠飛びバッタの大発生、わが国においては、中国人による農業研修生が皆無になり、農業の有力な働き手がいなくなりました。
     これらは、近いうちに訪れるであろう「食料危機」の引き金になる可能性が高まっていることを示唆しています。
    このような不安のなかで、世界中の人々の多くが、自分で菜園を持つようになり、「自分で育て、自分で食べる」という自活の動きが始まっています。
     これらを背景にして、来る「食料危機」の襲来に備えて、消費者においては「自分で育て、自分で食べる」ことができるようにする、また農家においては「自分で育てて、自分で売る」ことによって、ますます、その生産性を高め、同時に採算性も確保できる小型の「植物栽培装置」や家族経営が十分に可能な「植物工場」の開発がますます重要になっています。
     これらの装置開発において、とくに重要なことは、小規模であっても、そして消費者や農家であっても、無農薬低肥料で安全安心、旨さ抜群の高品質性を有する野菜を栽培し、その生産性と採算性を確保できるようにすることです。
     すでに、私どもは、沖縄恩納村において47~50℃前後の高温下においても立派にグリーンレタスを栽培できることを、地元の業者と協力して実証してきました。また、南アジアの国においては、この光マイクロバブル栽培技術を発展させて、より高度で高品質の野菜栽培技術の開発を行っています。
     これらの実績におけるノウハウを集約し、小型の野菜栽培装置の新開発をめざすことにしました。また、この新開発においては、企業のみなさんと協力共同して、新たな事業を行うことになりました。これらの事業を踏まえて、新たな光マイクロバブル野菜栽培装置の開発を持続的に発展させていくことが重要です。

    沖縄の高温下で育つレタス

    沖縄恩納村における光マイクロバブル植物工場(47~50℃の高温でも立派にレタスが育っています)

  3. 高性能の水質浄化装置で海水をきれいにする
     ある企業からの依頼を受け、高性能の海水水質浄化装置を開発しています。
     現在の海用水の汚れは深刻であり、この浄化は世界的課題となっています。人間が便利さを追求してきたあまり、その付けが海用水の汚れやそこに棲息する生物に障碍を与えるまでの深刻さが生まれています。
     汚れた海を簡単で安価な方法を用いて、高効率の水質浄化を行う新たな開発が緊急に求められています。これには、光マイクロバブルの優れた特徴を最高度に引き出す知恵と工夫が求められています。
     本技術の成果を梃にして、各種の新たな水質浄化装置の開発の展望を切り拓いていく所存です。
     以上、当面する3つの課題を示しましたが、本研究所に置かる開発課題は、これらに留まるものではありません。残りの課題については、順次報告いたします。

  4. 大成研究所の目的
     本研究所の目的は、第1にみなさまの切実なニーズに深く根ざして、その洗練された本物技術の開発をめざすことにあります。そこでは、優れた光マイクロバブル技術における最高水準の適用を行うことが必要です。

     第2に、上記の当面の課題だけでなく、中長期の課題についても、その解決と展望を明らかにします。なかでも、光マイクロバブル技術戦略に基づく開発プロセスとその展望を明らかにしていくことが重要です。
     第3に、これらの研究開発においては、企業や地域のみなさんの協力と支援を受けて共同を進めることを基本にしています。すでに、このような協力共同をこれまでにおいて遂行してきていますので、そのノウハウも活用していきたいと思います。光マイクロバブル技術を、少なくないみなさんと共に実践的に発展させていく、これが本研究所の基本です。
     今日、新型コロナウイルスのパンデミックと大恐慌(パニック)のもとで、多くのみなさんが希望を失いかけています。この難局を乗り越え、大海原を渡る風になるための切り札のひとつが、光マイクロバブルの新技術だと思います。
     本研究所は、その中核的拠点のひとつとなることをめざしますので、どうかご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

2020年7月14日

㈱ナノプラネット・大成研究所
所長 大成博文